TV版が明るくポップなBGだったせいもあり、映画版の暗い絵作りとオーソドックスな映画音楽はウエットすぎて正直辛かったです。
主役も、映画版はオタ臭がしない…、普通の青年過ぎます。
長髪だけでオタキャラ作った!って事なのかな?
残念ながら、とてもクラシカルで映画的な演出が目に付きました。悪い意味で。
主役をダンボールにぶつけたり、道で転ばせるしか演出方法の引き出しが無かったのでしょうか?
その反面、街角に貼りつくネットの掲示板の文字演出等は、合成技術の無駄遣いに思われました。
電車のリアル社会での女性関係の無さや、エルメスが電車に引かれる必然性も説得力不足な気がして不満かな…?
掲示板の存在や、そこに集まる人々の描写も安直…こう思うのはTV版を見た後からなのでしょうか?
TV版は映画版の後に製作され、後だしじゃんけんみたいな物なので先行者をあんまり批判しても可哀想なのではありますが。
とはいえ、もしまだ電車男関連を未見の人がいたら、映画版から入る事をお勧めします。
いきなり、大トロを食べる事は無いです。
何がリアルか?より象徴的に表現出来てるかは、リアルタイムに生きる今の私達にも正確に判断つけにくいところですが、何年後かの人達に今年はこうだった!と伝えるのにはTV版が良いような気がします。
ということで、TV版の発売が待ち遠しいです。